PLAUDで文字起こしをしても、要約を読んで終わるだけでは、次の商談はほとんど変わりません。
私は商談後、文字起こしをClaudeへ読み込ませ、まず「今日のご案内について、良かったところと改善点をまとめてください」と聞いています。そこから気になる箇所を掘り下げ、次回に何を確認するかまで整理します。
訪問販売などを経て、不動産仲介を10年以上やってきました。それでも、自分の営業は自分が思うほど分かっていません。ログを見返して「意外に俺って話を聞いていないんだな」と気づくこともありました。この記事では、実際の振り返りで使っている考え方を7つのプロンプトに分けます。

先に結論:要約ではなく「次に何をするか」まで聞く
最初から長いプロンプトを作る必要はありません。まず全体の良かった点と改善点を出し、気になる箇所だけ深掘りします。その後、事実と推定を分け、未確認事項を次回の質問へ変えます。最後に、発言者、数字、期限、合意事項を元音声で確認します。
AIは顧客の本音を確定できません。プロンプトの目的は答えを決めてもらうことではなく、発言の根拠と未確認事項を見つけ、人が次に確認することです。
PLAUDの営業向けプロンプト7選
1. 商談全体の良かった点と改善点を出す
今日の案内について、良かったところと改善点をまとめてください。それぞれ、根拠となる実際の発言を添えてください。文字起こしだけでは判断できないことは「判断できない」と表示してください。
私が最初に使う質問の発展形です。最初の回答を結論にせず、「なぜそう判断したのか」「どの発言が根拠か」と追加で聞くと、見直す場所を絞れます。
2. 事実・推定・未確認を分ける
この会話の内容を、1. 明言された事実、2. 発言から考えられる推定、3. まだ確認できていないこと、の3つに分けてください。事実と推定を混ぜず、各項目に根拠となる発言を付けてください。
営業中に感じた意味と、後から読み返した意味がずれることがあります。AIの解釈も同じです。「顧客は気に入っていない」とまとめるのではなく、何を言ったのか、こちらがどう解釈したのか、まだ何を聞いていないのかを分けます。
3. 会話が特定の人へ偏っていないか確認する
話者ごとに、主な発言、質問された回数、要望として明言したことを整理してください。会話や質問が特定の人に偏っていないか、要望を十分に確認できていない人がいないかを示してください。話者が不明な箇所は推測せず「話者未確認」としてください。
ある案内を見直したとき、ご主人にはよく話しているのに、奥様の要望はほとんど確認できていませんでした。その場では気づけていません。ログを見てから、次回は奥様にも話しかけ、何が希望に合っていないのかを本人へ確認しようと決めました。AIに奥様の気持ちを決めさせたのではなく、自分が聞けていないことに気づくために使った例です。
4. 迷い・反対・保留の理由を次回質問へ変える
顧客が迷い、反対、保留を示した発言を抜き出してください。理由として本人が明言したことと、こちらの推定にすぎないことを分けてください。そのうえで、次回に本人へ確認する質問を3つ作ってください。誘導質問にはしないでください。
反応が弱い理由を営業側で決めつけると、追客もずれます。たとえば「価格が高いから」と推測するのではなく、価格について本人が何を話したかを確認し、理由が分からなければ次回の質問にします。
5. 決定事項と次の行動を整理する
会話を、決定事項、未決定事項、相手の宿題、こちらの宿題、担当者、期限、次回確認事項に分けてください。会話にない担当者や期限は補わず「未確認」と表示してください。
要約がきれいでも、担当と期限がなければ動けません。PLAUDで営業議事録を作るときは、決定事項だけでなく、未決定と次回確認まで残します。
PLAUDで営業議事録を作る方法|「聞いたつもり」を次の行動へ変える
6. 長い指摘を改善行動へ変える
この指摘を、1. 指摘された課題、2. 原因として説明されたこと、3. 求められた改善行動、4. 期限、5. 次回の確認方法、に整理してください。発言にない原因や期限は補わず「未確認」としてください。同じ内容の重複はまとめてください。
長い指摘は、その場では聞いているつもりでも、後半になると前半が抜けます。私もあります。忘れたら、その時間は全部無駄です。だから感情を採点するのではなく、何を指摘され、次に何を変えるのかを残します。そこまで整理できれば、指摘もスキルアップの材料にできます。
7. 自分の営業の癖を根拠付きで確認する
私の発言を、質問、説明、提案、確認、相手の発言を受けた深掘りに分類してください。話しすぎている場面、結論へ誘導している場面、相手に話してもらえている場面を、根拠発言とともに示してください。人格は評価せず、会話上の行動だけを分析してください。
自分の営業は、意外に自分が一番分かっていません。私もログを見るまでは、もっと話を聞けているつもりでした。押しの強い営業だと思っていた人の会話を見直したら、実は自分の弱みを見せ、相手に話してもらうのが上手だったこともあります。印象で評価せず、どの発言で何をしていたのかを見ます。
7つを使う順番
- 録音前に同意と利用目的を確認する
- PLAUDで録音し、文字起こしを作る
- まずプロンプト1で全体を振り返る
- 案件に応じてプロンプト2〜7から必要なものだけ使う
- AIが示した根拠箇所を元音声と文字起こしで確認する
- 未確認事項を次回の質問、担当、期限へ変える
- 繰り返し使える質問だけAsk PlaudのSkillsへ保存する
PLAUD公式ヘルプでは、よく使うAsk Plaudの質問をSkillsとして保存し、再利用できると案内されています。2026年7月25日の確認時点では、カスタムスキルは同時に10個までで、本人だけに表示されます。最初から7つ全部を保存せず、自分の現場で繰り返し使うものに絞る方が管理しやすいです。
AIの回答で必ず確認する4項目
- 話者:誰の発言かを取り違えていないか
- 数字:金額、日付、数量を誤っていないか
- 合意:提案と決定を混同していないか
- 解釈:顧客の本音や感情を断定していないか
複数人の会話では、AIが発言者を取り違えることがあります。私の体感では話者の判別は7〜8割程度ですが、これは条件をそろえた測定値ではありません。顧客別の要望や社内報告へ使う前に、人が元音声を確認します。
録音同意と顧客情報はプロンプトより先に決める
顧客との会話には、氏名、住所、会社名、相談内容などが含まれます。録音とAI利用は、顧客への説明と同意、会社の規程、利用目的、保存先、保存期間、削除、閲覧権限を確認してから行います。良いプロンプトを作っても、この前提は省けません。
PLAUDのセキュリティは大丈夫?営業で顧客情報を扱う前の確認事項
向く人・向かない人
向いているのは、商談後に自分の会話を見直し、未確認事項を次回の質問へ変えられる人です。録音が残る安心感によって、私はメモへの不安が減り、その場の話へ集中しやすくなりました。ただし、録音しただけで聞く力が上がるわけではありません。
向かないのは、AIの要約を正解としてそのまま顧客管理や報告へ転記する人、録音同意や会社の規程を確認できない人、元音声を見直す時間を取れない人です。プロンプトは判断を助けますが、営業担当者の確認責任までは代わりません。
まとめ
PLAUDの価値は、文字起こしを作って終わることではありません。聞いたつもりだった会話を後から見直し、事実、推定、未確認を分け、次の質問と行動へ変えられることです。私自身、ログを見て「意外に俺って話を聞いていないんだな」と気づきました。だからこそ、AIに正解を求めるのではなく、自分が聞けていないことを探すために使っています。
よくある質問
Q. 7つのプロンプトはどこへ入力しますか?
A. Ask Plaudへ入力できます。私は文字起こしをClaudeへ読み込ませて振り返る方法も使っています。利用するサービスごとの情報管理設定と勤務先の規程を確認してください。
Q. 毎回同じプロンプトを入力する必要がありますか?
A. PLAUD公式のSkillsを使うと、よく使うAsk Plaudの質問を保存して再利用できます。2026年7月25日の確認時点では、カスタムスキルは同時に10個までです。
Q. AIが出した改善点はそのまま信用できますか?
A. そのまま信用しません。根拠発言、話者、数字、合意事項を元音声で確認し、顧客の感情や本音は本人へ確認します。
Q. 最初に使うならどのプロンプトですか?
A. まず「今日の案内について、良かったところと改善点をまとめてください」から始めます。根拠発言を出させ、必要な箇所だけ2〜7で深掘りします。
録音機器から選ぶ人は、営業で使うPLAUD NOTEとNotePinの違いを確認できます。
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